2025/04/28

「終末期看護」について学びました!

4月5日(土)にひよりハウスで奨学生会議を行い、合計6名の奨学生が参加しました!

今回は、4月26日(土)に開催される東京民医連の奨学生企画LLL(Let’s Learn of Life)の事前学習をしました。

今年は「終末期看護~その人らしく最期を迎えるために私たちに何ができるか~」というテーマに決まり、事前学習として勤医会の栄原智文先生の記念講演『わたしの意思決定支援』の資料を読み合わせしました。

3つの事例を読んでもらい、その中から1つ選んでグループごとに意見交換をし、終末期看護に対する考えを深めることができました。

 🎠 🎵 🎠 🎶 感想 🎠 🎵 🎠 🎶 

・意思決定の支援において、ご本人の意志のみではなく、ご家族の意志も大切にする必要があり、一致させる必要があるのだと改めて感じました。事例①では、話し合いの不十分さが大きな問題となっていると感じ、自分が看護師であったらどのように対応するか、関わるかを考える機会となりました。生活の中で意思が変わることもあると思うので、定期的に話し合いを行っていただき、ご本人とご家族が後悔しない選択をできるよう支援していける看護師になりたいと思いました。

・倫理的な問題はいつも難しいなと感じます。本人とご家族の意志が異なる場合、どうすり合わせていくかだけでなく、なぜ異なるのか、そうなってしまった原因は何かを考える必要があると思いました。元気でコミュニケーションがとれるうちに家族と本人で今後のことを話し合うことが倫理問題を生み出さないためにも大切な事だと思います。急変してからどうするかでは遅いと思うので医療従事者側が話し合いをする大切さを前もって伝えていくこと、定期的に話し合いの場を設けることが重要であると感じました。

・本人と家族の意志をすり合わせ、意思決定するというのは難しいものだと感じました。看護師は患者の生活に身近であることから、本人や家族の意志を普段から汲み取ることや、必要な情報提供を行い、両者にとって悔いが残らない意思決定の支援ができるようにしたいです。

・終末期の意思決定というのはとても難しい問題だと思います。事前に本人と家族が話し合い、書面に残しておいても、いざ「死」を目の前にすると冷静さを失ってしまう家族も少なくないと思います。出来うることをしても軋轢が生じてしまうこともあり、最期を迎える方と看取る家族をどのように自分は支援できるかと常に悩んでいます。その人らしい最期を迎えられるお手伝いができるように、心を込めた看護を目指していきたいです。

・事例3つを見て、自分が働いている時によく出会うケースであるなと強く感じました。それは、緩和ケアの病棟に行った時に、本人の意志を確認できないケースや、ご本人とご家族の意見で相違があるケースが多かったためです。こういった患者様たちを受け持った際に看護師として何ができるのかを考える機会は、非常に重要であると思いました。急変時に考えようとするのではなく、患者さんを受け持ったときから、先のことを考え、より良い最期をサポートできるような看護師になりたいです。

・本人の意思決定と家族の思い・希望の相違や、本人の意思決定が取れなくても、終末看護を考える上で意思決定は重要であり、本人・家族の想いを汲み取ることも看護師として大切であると思いました。事前にDNARをとっていても考えが変わるので、定期的に本人・家族の意志を聞くことや、病状が急変し処置を行う際、本人に苦痛を与えること、長く生きられるとは限らないことなどのリスクを伝えた上で、家族の思いを聞くことも重要であると考えました。また、意思決定を行う時は本人も家族もいる場で話し合う事が重要だと思いました。